2月5日から始まった、オパール出品マラソンも今日が最終日。
本日もブラックオパールを4点、出品しました。
まずご紹介するのは、このオパールです!
先日、ある方と遊色パターンのお話をさせていただきました。
そして話題はやはり“ハーレクイン”に。
ブラックオパールの遊色パターンの中でも、もっとも希少で評価も高くなる“ハーレクイン”ですが、それゆえ、あまりに安易に“ハーレクイン”と銘打たれて販売されているのを多く見かけます。
私たちの考える“ハーレクイン”と呼ぶための最低条件は、
- ひとつひとつの斑が混じり合わず、重ならず、明確な境界線で仕切られていること。
- 斑のサイズが大まかにそろっていること。
- 斑の形が方形、四角に近いこと。
この3点です。
特に1.の斑どうしの境界については、多くのブラックオパールの場合、“ポッチライン”が大きな役割を果たしていることが多く、これも“ハーレクイン”と呼べるかどうかの境目のひとつと考えることもできます。
上の写真のオパールはそれぞれの斑が明瞭なポッチラインで仕切られ、全く同じという訳にはいきませんが斑それぞれのサイズもおおよそ隣同士が似かよい、そして方形の形をしています。
この珍しいパターンを見せてくれるブラックオパールKL2589、是非動画でも確認してみてください。
次にご紹介するのはこちらのオパール。
漆黒の地色の中から浮かび上がる色、それがまるで泡のように見えます。
写真ではとってもお伝えしずらい、撮影に苦労させられたオパールなのですが、泡のような斑の形が浮かび上がるかと思えば、ある角度ではまるで魚の鱗を見ているような、そんな表情も。
“Fish Scale”パターンと呼ぶ魚の鱗のような遊色パターンも、ごくまれに見かけますが、それともちょっと違うような。
これは是非手に取って見ていただきたいオパールです。
そしてこのオパール。
奥深くから湧き上がってくるカラフルな遊色はとても美しく、斑のサイズも迫力あるものですが、残念ながら最初のオパールと違い、それぞれの斑が混じり合い、そして重なり合っているため“ハーレクイン”とは呼べません。
市場で“ハーレクイン”と呼ばれているもののほとんどが、このような“フラッグストーン”パターン、あるいは“ブロードフラッシュ”と呼ばれるタイプ。
決してフラッグストーンが悪いわけではなく、このオパールも表情の大きな、魅力的なブラックオパールです。
ひとつひとつが個性的で、ひとつの石の中にもいろいろな世界が存在する、オパールならではの宿命でもあるのですが、この辺の明確な決まりをつくれないのが、業界団体である Opal Associationに加盟している我々業者のおおきな課題でもあります。
うんちくは置いておいて、表情の綺麗なブラックオパールKL2586、是非ご覧ください。
そしてマラソン最後はこちら、
まさにお花畑 ♪
“Floral”パターン、つまり花柄。
布地のように、花の形そのものではありませんが、カラフルな色が場面全体に散りばめられた、空から咲き乱れたお花畑を見ているような表情です。
地色が柔らかい分、そのお花畑の華やかさも引き立ちます。
明るい表情のセミブラックオパールKL2588です。
さて、8日間にわたって出品をしてきました。
皆さんのお気に入りはありましたか?
マラソン、何とか完走!
疲れた。。。