今日ご紹介するのは、まずこちらのボルダーオパールです。
グリーンとイエロー、そしてオレンジ、赤、ブルー
ネオンのような強い色が大きく踊るとっても綺麗なオパール。
ただ、ご覧いただけるように、2本のグレイの帯が色合いを横切っています。
“ コモンオパール ”と呼ばれる、遊色の出ないオパールがこの帯の正体です。
動画で見ていただくと、
どうやら遊色全体はこの帯の下でつながっているらしいゾ
とお分かりいただけるかと思います。
帯の下の遊色は、とても美しい色と変化の大きいもので、上質なオパールに間違いはありません。
上質なオパールとは、内部の粒子が整っていることが絶対の条件。
粒子がバラバラだと、これだけの美しい遊色、特に赤を見ることができません。
そして、内部粒子が整うためには、長い時間(数百万年単位の)、安定した環境でオパールが生成されることが必要です。
参考:オパールの色の秘密
一方、ふたつの帯のコモンオパールの部分は、安定した環境も、長い時間とも無縁な誕生だったのでしょう。
色を見せることもなく、遊色も見せてはくれない単なるグレイの帯になてしまったコモン君
いったい何があったのでしょうか?
今からどれくらい時代をさかのぼらなければならないのか?
それは誰にもわかりません。
でも、数十万年、数百万年の時の流れの中で、ゆったりとした時間が過ぎた後に、なんらかの変化が起こったのでしょう。
七色の時代と、グレイの時代。
そんな歴史に思いを囚われ、しばし呆然としてしまう、そんな個性的なボルダーオパールです。
Quilpie、Araluen産ボルダーオパールルース DL2064
そしてもう一点。
こちらは熱を感じるような、灼熱のマグマ噴き出すブラックオパールです。
0.53 ct、6.4 x 5.0 mmとサイズ的には小ぶりなオパールですが、この強烈な赤のフラッシュは、実際のサイズ以上に存在感をアピールしてきます。
右下のように真黒な表情と真赤な表情のドラマティックさ、ダイナミックな遊色が、たいへん美しいブラックオパールです。
Lightning Ridge産ブラックオパールルース KL2606
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青空広がる良い天気 ♫