以前エチオピア産の天然ブラックオパールのお話しをしたことがありました。
原石をいくつか入手しましたので、今日はご紹介しようと思います。
写真は Ethiopiaは Wello産の天然ブラックオパール
ご覧のとおり、真黒なガラスのような質感の中に綺麗な遊色が浮かび上がっています。
“ブラックオパール”とは言っても、やはりライトニングリッジ産の物とは少し雰囲気が違います。
エチオピア産と、
オーストラリアはライトニングリッジ産。
単純比較はできませんが、やはり火山性と堆積性の違いなのでしょうか?
エチオピア産の方がガラス質で、少しもろそうな感じがします。
実際、この写真を撮影している最中に、2枚目、3枚目のオパールが最初の写真のように真っ二つに割れてしまいました。
特に力を加えてはいなかったのですが、、、
このくらい遊色が美しく地色も黒ければ、ブラックオパールと呼んでも支障は無いと思います。
でも、以前、この世界の大先輩がおっしゃっていた通り、やはりもろさがエチオピア産の弱点なのでしょう。
そしてこちらは同じエチオピア産でも、産地が異なる(Shewa産)“ チョコレートオパール ”と呼ばれる種類。
まさに“ チョコレート ”色の地色に遊色が浮かび上がります。
丸いノジュールの中に形成されている様子が良くわかる標本です。
もうひとつ、
エチオピア産オパールの中でも最もポピュラーな白っぽい地色のもの。
やはり、ノジュールの中に形成されています。
エチオピア産オパールと言っても、その表情や雰囲気は様々。
それぞれ独特の魅力を見せてくれます。
ついでに、
こちらは中央アメリカ、Honduras(ホンジュラス)産のオパール。
ご覧のとおり、遊色が点在するマトリックスタイプ。
オーストラリアのアンダムーカ産のBBQオパールにソックリのこちら、でもどうやらこれは無処理のようです。
このタイプは丸く研摩され、“ ブラックオパールビーズ ”なんて銘打たれて販売されています。
そして最後は、こちら、
我がニッポン、福島県二本松産のオパールです。
中央に白く顔を出しているのがオパールで、残念ながら遊色は見られません。
赤いトビッコのような塊はメノウです。
日本のオパールも、ほぼ火山性で、オーストラリア産に比較すると多くの水分を含んでいます。
今日ご紹介した以外にも、“ オパール ”と呼ばれるものは世界中にたくさんあります。
これからも少しずつですが、オパールの世界、ご紹介していきますね。
宝石としてのオパール
鉱物としてのオパール
地球の歴史、そしてパワーを感じます。
もう6月、なんだか梅雨空のような川口です。