とかくブラックオパールの代わりのような扱いを受けるボルダーオパール。
ここ数年で、市場に出回る原石の量が急激に減少しています。
今日は、そんなボルダーオパールの現在のマーケット事情、少しお話をしてみようと思います。
「ボルダーはまだ取れてるんでしょ」
「なんで、こんなに高くなった」
ベテランのジュエラーさん、メーカーさんほど、こんな風におっしゃいます。
確かにブラックオパールよりも広い範囲で採掘されているのは事実ですが、それでも、その採掘量は激減しています。
特に品質の良い、オパール層の厚いものはとても少なくなりました。
そんな採掘量の減少に追い打ちをかけたのが、ここ3年ほどのマーケットの変化です。
それ以前、ボルダーオパールの主なマーケットは日本とドイツでした。
もちろん、それ以外の国々にもファンはいらっしゃいましたし、私たちもご注文をいただいておりました。
それでも、やはりボルダーオパール最大の顧客、愛好者は日本とドイツでした。
これがここ3年ほど、急激に変化してきたのです。
明確な日付はわかりませんが、3年くらい前から、急に市場に出回る原石量が減り始めました。
その原因は、アメリカと中国でした。
ブラックオパールが入手しずらくなったこともあり、アメリカと中国のマーケットが、ボルダーオパールに目を向けるようになったのです。
やっと、その魅力に気付いた、その後の彼らの動きはさすがというしかありません。
出回っていた原石・素材の買い占め
需要に追い付かない供給
そして価格の高騰
これがここ3年ほどの、価格の高騰の最大の原因です。
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私自身もここ数年のこの急激な変化には驚くやら、戸惑うやら、恐ろしさすら、、、
でも、これが現実です。
この状態は変わることはないと思います。
ブラックオパール同様、新しい鉱区、大発見が無い限り、原石不足、価格上昇傾向は続いていくと思われます。
ひょっとしたら、今サイト上でご紹介しているお値段で仕入れようと思っても仕入れられない時期が来るかもしれません。
イヤ、もうすでに来ているのかもしれません。
「そのうち、」
なんて言ってると、、、、
私たちのパートナーは、今この瞬間でも、汗まみれ、ハエまみれになって、採掘を続けてくれています。
それにしても、足りない。
今は、売るより買う方、仕入れる方が、たいへんです。。。
どうぞ、お早目に!
すっかり秋の風景ですね
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