基本“ オパール屋 ”な私たち。
まずはお好みのオパールを見つけていただき、そしてリングやペンダントのデザインを決め、ジュエリーへと製作していく。
これが王道メッソッド。
この途中で、多くの皆さんが思うこと、
ジュエリー製作のコスパについてです。
すでに出来上がっているジュエリーではなく、オパールのルースをまず決めていただくからこそ、その後のジュエリー製作費が高く感じる。
そんな声を多くお聞きします。
すでにジュエリーになっている場合、付いているそのお値段のほとんどは、ダイヤモンドやサファイア、そしてオパールなどのメインの宝石が占めていると感じている、いや思い込んでいるはずです。
そう、宝石が主役で、金やプラチナの枠は脇役的な捉え方をしている方がほとんど。
私たちのように、主役であるオパールをお手頃価格でご紹介しているがゆえに、脇役であるはずのジュエリー製作に掛かる費用が割高に感じ、
「なんで?」
と疑問に思うのは理解できます。
ジュエリーを製作する、ということを考えてみましょう。
決められたデザインに合わせ、枠を製作し、磨き、そして宝石をのせて留める。
単純に言ってしまえば、とてもシンプルな工程です。
ですが、それぞれの工程で、様々な段階、方法を経ています。
様々な道具や機械が必要です。
そして一番大切なのは、実際に作業をする職人の腕、技術力です。
決してダイヤモンドを卑下しているわけではありませんが、シェイプやプロポーションの決まっているダイヤモンドと、ひとつひとつが個性的でプロポーションもバラバラなオパール。
どちらが製作に手間がかかるかは明白です。
まして、オパールの最大の魅力でもある遊色が、作業をより複雑にしています。
どのようにオパールを配置してやれば、一番魅力を引き出せるか?
どっちが上か?
左右の高さは?
どれくらい傾斜をつけてやるか?
そんなことまでも、デザイナーと職人は考え、ジュエリーというひとつの作品を仕上げていきます。
また、ジュエリーを製作するメーカーやお店、そしてもちろん、デザイナーや職人の考え方も作品には反映されています。
どれ位の強度を持たせるのか?
そのためにはどの位の素材を使用するか?
親指と人差し指で挟んで、少し力を入れると潰れてしまう薄っぺらなリング
よくオーストラリアや日本でも、アクセサリーで見かけます。
そんな薄っぺらなものに、大切な宝石をのせるわけにはいきません。
主役である宝石に対して、もっとも適切な強度を持たせつつデザインを損なわないように製作するか?
これも、ジュエリー製作のポイントのひとつです。
“ 安かろう悪かろう ”
という言葉があります。
必ずしも高ければ良いというわけでもありませんが、やはり安いものには安いなりの理由があります。
「決して枠代をケチらないで!」
いつも、そうお客さまにお話ししています。
予算の中で最良のものを最高の品質でお届けする。
そのためには、デザインの面や素材の面で妥協も必要かもしれません。
逆に、デザインや素材を妥協したくないのであれば、予算の方を調整していただく必要があるかもしれません。
せっかく見つけた、やっと出会えたお気に入りの宝石。
それを引き立たせてやるため、長く楽しんでいただくために、ジュエリー製作のコスパ、もう一度考えてみてください。
美しい仕上がりの、こちらはサファイアリングです。
さて、今週末は広島へお邪魔します!
お近くの皆さん、是非遊びに来てくださいね!!
お待ちしております。
今日は肌寒いくらいですね。
↓