上の写真は今から13年前に撮影したペンダントの写真です。
当時はまだオーストラリアをベースにして活動していた時代。
そんな時に日本のお客さまのご依頼で製作したお品物です。
ルースをお選びいただき、オーストラリア製の既成枠にセッティングしたもの。
このペンダントが、、、
昨年、こんなことに!
なぜ?
昨年11月にいただいたお問合せが始まりです。
”お気に入りのオパールペンダントが、車にひかれてしまった!”
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詳しくお聞きすると、
2009年にネットを通じて、お問合せをいただいた方のお母さまがご注文くださったのが最初の写真のペンダントで、それを譲り受けたお嬢さま(お問合せをいただいたご本人さま)が気に入って着けていらっしゃたのだそうです。
ところが、ある日チェーンから外れてしまい、ペンダントトップの部分だけ、なんと車にひかれてしまったとのこと!
その時のお気持ち、想像に難くありません。
さぞやガッカリされたことでしょう。
もちろんオパールは破損してしまいましたが、写真のようにつぶれてしまってはいても、トップの部分だけは手元に保管して、何か利用する方法を探していらっしゃいました。
今回、たまたま同じようなサイズで気に入っていただけるオパールがあり、このつぶれてしまった枠を再利用できないか?
それがお客さまのご希望でした。
お送りいただいた枠を見て、”これは再利用難しいんじゃないか ”というのが第一印象でした。
写真のようにオパールを留める爪の部分は曲がり、それだけではなく全体のデザインもひしゃげつぶれてしまっています。
ダイヤモンドが外れずに残っていることが、せめてもの救い。
はじめはこの枠を下取りさせていただき、その分を新しい枠の製作代金からお引きする方法も考えたのですが、念のため職人に相談することに。
すると、とりあえず再利用できるかやってみるとの心強い返答。
そして、
さすが私たちが信頼してやまない我らが職人さん。
その技と技術の結果がこちら!
つぶれてしまったフォルム全体を元の通りに修復し、ダイヤモンドを留め直し、枠全体を磨くことで新品同様にしたうえで、新しいオパールをセッティングしてくれました。
2009年よりも金の価格がほぼ倍の現在、ずっとお得な修理代金だけで新しいペンダントをご用意することができました。
そして年も明けてお客さまへお送りすると、
「 オパール拝見しました。とても素敵に仕上げていただきありがとうございました。
母と祖母と3人で万歳して喜びました?
もう使えないと悲しく思っていたものを、この様に素晴らしいペンダントによみがえらせていただき、深く感謝致します。
職人の方にも厚くお礼申し上げます」
こんなうれしいお声をいただきました。
実は最初に製作をさせていただいた2009年の際は、お問合せをいただいた方のお母さまご本人さま分とお祖母さま用にと、リングとペンダントをそれぞれふたつずつ、計4点ご注文をいただきました。
そのうちの1点が今回のペンダントということになります。
お祖母さま、お母さま、そしてお嬢さま。
皆さんに喜んでいただけたこと、私はもちろん、職人もとても幸せな嬉しい“ やりがい ”をいただきました。
皆さんのお手元にも、こんな壊れてしまったジュエリーありませんか?
ダメもとの気分で結構です。
ご相談ください!
いただいたお仕事の結果としていただく「ありがとう」の一言。
これが私たちの原動力です。
新しいオパールを20点ほど、明日出品予定です。
お楽しみに!
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