京都から秋田、そして初めての新宿ショーと、怒涛の毎日を過ごしています。
土地ごとの風景を楽しみ、そして少しずつうつろう季節の変化も実感しつつ、まだまだオパール行脚は続きます。
さて季節が真逆のオーストラリアでは、これから夏を迎えます。
ほとんどのオパール鉱山では気温が高すぎて採掘のできないオフシーズンのはじまりです。
“ オパール鉱山 ”でも、採掘エリアにより、その風景は違います。
今日はいくつかの鉱山の様子を、googleマップでご紹介します。
まずはオーストラリアのオパール鉱山の中でも、一番有名な Coober Pedy です。
白っぽい土砂の山と、無数の穴がおわかりになれますか?
主にホワイトオパールが産出されるこのエリアは、まさに堆積性オパールの採掘風景です。
観光客もたくさん訪れる町には、ホテルも完備され、テレビなどで紹介されるのもこのエリアです。
続いては稀少なブラックオパールの採掘される、そう Lightning Ridge です。
ここは Grawin という採掘エリアで、ライトニングリッジ周辺でも現在一番活発に採掘活動がされているエリアです。
Coober Pedy に比べ緑が多いのがわかっていただけると思います。
この緑はユーカリの木々です。
また土壌も少し赤っぽく見えています。
この Grawin というエリアは、“ Seam Opal ” と呼ばれる層状で産出されるブラックオパールがほとんどで、あまり厚みのあるものは採れません。
次はこちら、White Cliffs です。
ちょっとゾワッとしちゃうようなこの風景。
平坦な土地に、小さな採掘穴が広がっています。
地色の白いオパールがほとんどですが、世界で唯一のパイナップルオパールの産地として有名なエリアです。
これまでの鉱区は、同じエリアに多くの採掘者がいる風景でしたが、最後にご紹介するボルダーオパール鉱山は、真逆の孤独なエリアです。
こちらは Winton に近いある鉱区です。
赤茶けた土砂の広がる世界。
ほとんどのボルダーオパール鉱山は、家族あるいは少人数のパートナーと採掘をしているところが多く、それぞれが孤立し離れて存在します。
また、他のオパール採掘と違って露天掘りが主流ですので、穴も見えません。
崩された土砂の壁と、下の方には洗い場も見えます。
どのオパール鉱山も、平坦な場所が多く、本来は“ オパール鉱山 ”ではなく“ オパール鉱区 ”、あるいは“ オパール採掘場 ”とでも呼ぶべきなのかもしれません。
それぞれの鉱山からは、それぞれに個性的なオパールが採掘されます。
共通して言えるのは、年々採掘量が激減していること。
昔のような活気が戻ることを来シーズンに期待し、鉱夫たちはしばらくの休暇に入ります。
今週は『宇都宮ミネラルマルシェ』に出展します。
先週に続き初めての出展になります。
たくさんの皆さんにオパールの魅力を、そして採掘の大変さをお伝えできるよう、原石もたくさん持っていきます。
皆さんのご来場をお待ちしております。
宇都宮ミネラルマルシェ(https://www.gemstory.com/mineral-show-2.html)
オフィスから見える夕暮れの富士山。
キレイ。
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