「車に良いけど、吸うのには良くないヨ」。
そんなキャッチフレーズ。
はたして問題は解決しているのでしょうか?
以前ご紹介した“Petrol sniffing (ガソリンを吸引する行為)”。
南オーストラリア州政府の発表によると、このOPALガソリンの導入後、こうした行為が60%も減少したそうです。
他州でも大きな効果があったと発表されており、問題発生地域で販売するガソリンは全てこのOPALにしようではないか、法律でそう決めてしまおうではないか、という意見まで出ているよう。
ですがもちろん反対の意見も。
古い車に、このガソリンを使用すると故障の原因になるとか、OPALガソリンを製造しているBP(British Petrolium)の一社独占市場になることに異を唱える人や、様々です。
「ガソリンの種類が問題なのではなく、家庭環境や政府のアボリジニ政策の責任であり、もっと根本から問題解決を図るべき」。
そんなもっともな意見も。
昨年12月には、このOPALガソリンを吸引した12歳の少年が亡くなったという報告もあり、まさにガソリンの問題だけでは全面的な解決にはならないのは明白。
でも、こうした愚かしい行為を少しでも減らすためには、OPALガソリンの強制も必要なのかも。
なかなか難しい問題です。
雨、雨、そして雨のゴールドコーストです。