今日ご紹介するのはこんなオパールです。
写真のオパール。
ともにグリーンがとても美しい、はっきりとした遊色のでるオパールです。
裏側は茶色い鉄鉱石がついており、一見ボルダーオパールですが、実は2つとも貼り合わせのダブレットオパール。
つまり天然ではないということです。
一般的な見分け方は、オパールの横を見ること。
横から見てみると、
オパール層と母岩の境目が不自然に明瞭で、直線的です。
『これが見分け方』、とこれまではご説明してきました。
ですが、昨年くらいからこんな巧妙なものも見かけるようになったのです。
わざわざ接着面を曲線にして、いかにも自然の産物のように加工してあります。
また、写真ではわかりにくいですが、接着面の研磨を粗くし、使用する接着剤も母岩の色に似せて着色したものを使用していますので、あたかもオパール層と母岩が入り混じっているように見えます。
ルーペを使って接着面を良く見ることで見分けることはできますが、一般の方が店先でこれを判別するのはちょと難しいかもしれません。
8月3日のエントリーでお話した“オパールの祭典”では、このようなオパールを香港の業者が大量に出品しているのを見かけました。
こうしたオパールが、今後多く出回るのは間違いありません。
ちゃんと“ダブレットオパール”として販売されるのであれば特に問題は無いのですが、まず間違いなくこれを天然と偽って販売する業者も現われます。
皆さん、充分にお気をつけください。
雲が多めですが、気持ちよい陽気のゴールドコーストです。