最近たまたま、「投資目的でオパールを購入したい」と、そんなご相談をあるお客さまからいただきました。
以前も「宝石と投資」については、私なりの考えをお伝えしてきました。
それから2年。
状況は変わったのでしょうか?
宝石と呼ばれる、限りある宝物。
限りがあるゆえ宝石であり、
限りがあるゆえ値段の上昇もありうる。
ということは、投資の対象として考えられるもの、そういうことになります。
ですが、いくら限りがあるといっても、真の投資対象となるのは、やはりある程度の品質と、その宝石の中でもいっそう希少性のあるものに限られると思います。
ダイヤモンドがまさにそれ。
身の回りにダイヤモンドがひとつもない方など、今の日本では考えられないのではないでしょうか?
宝石としてだけでなく、それ以外の用途、各種研磨剤や包丁研ぎなどなど、
ダイヤモンドは比較的身近な宝石のひとつです。
そんな身近なダイヤモンドでも、大きさが10カラットとか、色がピンクやブルー、はたまたグリーンになると、とたんに話は変わってくるはずです。
オパールも同じ。
希少性が一番高いブラックオパールとはいえ、やはりそれだけでは投資対象になるとは今でも思っていません。
もはや採掘されなくなったサイズ、
肉厚で遊色層がたっぷりしていて、地色が深くて曇りがない。
そんな昔ながらの“ノビーブラック”が、投資対象として考えるまずは最低の条件ではないでしょうか。
その上、グリーンやブルーのダイヤモンドが希少なように、色と遊色の個性。
ブラックオパールの場合は、もちろん赤斑、そして大きな遊色、出来ればハーレクイン。
20カラット、オーバル、厚みたっぷり、地色が漆黒、赤、グリーン、イエロー、他々が織り成すハーレクインパターン!
そんなブラックオパールなら十分に投資対象になるはずです。
もちろん、そのお値段も数百万の単位では済まないはず。
そしてもう一点。
株のように、売ろうと思った時に、ある程度短期間で売ることが出来るというわけではないこと。
その点を考慮しないわけにはいきません。
年何パーセントの利回りを期待して投資するのか?
ブラックオパールの採掘状況を考えると、先にあげたような上質品は値下がることはありえないと思いますが、それでも毎年確実に値上がりがするかといえば、???
ブラックオパールが好きなわけでなく、
身に着けて楽しみたいのでもなく、
ただ眺めていたいだけでもない。
そんな方には、ブラックオパールよりオーストラリアの銀行に定期預金にすること、おすすめします。
利息6%なんて普通ですから。
こちらの方が確実にお金は増えていくはずですよ。
やっと雨が上がり、青空が気持ちよいゴールドコーストです